「指紋、確かめてくれ」 「嫌だ!自分でやれよ!!」 「あいにく事務所には、そんなものなど無い。ウチにあるのはルミノールだけだ」 恵一は彼に背中を向け、完全に拗ねてしまった。 この状態だと何を言っても聞く耳を持たない。 紘哉はため息をついた。 「ワトコ、頼んだ」 「あいさー!」 羽兎は恵一に近寄り、肩をポンと叩いた。