残念そうに眉を下げる紘哉。 「ホントごめんな? ほ、ほら。今夜はそう言うことも忘れて飲もうよ!」 悪いと思ったのか、斗南は明るく接し始めた。 「……はい!」 それに応じるように力強く頷く紘哉。 二人はグラスにワインを入れ、乾杯をした。 ――残念だ。 この手だけは使いたくなかった。 しかし、相手が心を開かないのならしょうがない。 無理矢理聞き出すまでだ。 紘哉の眼鏡が小さく光った。