「薬だったら定侍が持ってるぞ」 「え?」 紘哉と羽兎が同時に声を出す。 まさか、ここで定侍の名前が出てくるとは思ってもいなかった。 「何で定侍さんが?」 羽兎が上ずった声で尋ねる。 眞宇人は不審そうに羽兎を見た。 「何でお前が反応するの?」 「あ……えーっと、定侍さんってそんなタイプに見えないからさ」