羽兎はツカツカと歩み寄ると、定侍にペコリと頭を下げた。 「昨日はありがとうございました」 「いえいえ。こちらこそ、楽しい時間をありがとう」 「そんな……あ、あと、これもありがとうございました!」 そう言って、彼女は黄色い上着を定侍に渡した。 昨日、羽兎が寝ている上に上着をかけていってくれたらしい。 「ありがとう」