紘哉はもう一度美月を見た。 彼と視線がぶつかる。 「後でだ」 口パクで指示してくる。 紘哉が頷くと、彼はミユキの相手を始めた。 「紘哉くーん?」 キリエが目の前で手を振る。 紘哉は我に返った。 「なんでしょう?」 「まぁ新人だからさ、戸惑うかもしれないけど頑張ろう!」 「……はい」 紘哉は目を伏せ、落ちてきた眼鏡を押し上げた。