途端に紗季は怪訝そうな顔をした。 「ねぇ、前から思ってたんだけどさ、何の仕事やってんの?」 「あ?そりゃあ……」 「――知らなかったの?彼は私立探偵だよ」 突然、紘哉の頭の上から優しく低い声が降ってきた。 思わず紘哉は振り返る。 「あ、お兄ちゃん」 紗季が気が付いたようにボソッと呟いた。 「久し振りだね、紘哉くん」 彼はニコッと微笑んだ。