「――で、今日君達を呼んだのはそう言うワケなのじゃよ」

茶色いスーツを着た初老の男性が、自慢の口髭をいじりながら言った。

「で、どういうワケなんですか?山田さん」

机を挟んで反対側に立っていた男が聞き返す。

「何じゃ?今説明したばかりだろうに」

「何にも言ってませんよ。
いきなり呼び出されて
『――で、君達を呼んだのはそう言うワケなのじゃよ』
と言われても全く意味がわかりません」