「なんスか、それは?」 霞は興味津々に《宝箱》を見つめる。 しかし、誰も彼の問いに答えようとしなかった。 それに対して羽兎は箱を見た瞬間、表情を一変させた。 「……これでも話す気にならないか?」 悪魔の質問。 ここで『いいえ』と言えば、どんな目に遭うのか容易に想像できる。 「……鬼!」 羽兎はそれだけ言うと、勢いよく明後日の方向を見た。 そんな羽兎を見た紘哉は薄く笑った。