「本当か?」 「本当!マジマジ!!」 何度も首を縦に振る羽兎。 紘哉はため息をつき、腕に着けていた時計を外した。 後ろの方で霞がクスクス笑っている。 「紘哉サン、大人気無いッスねー。僕より子供じゃないッスか」 「うるせぇよ。そんな真っ青な顔で言われてもイラッと来ない」 紘哉に言われ、焔美は心配そうに霞の顔を覗き込んだ。 彼はそれを手で払いのける。