くたびれたスーツに薄いコート。 少しツンツンした頭。 特徴的なたれ目。 紘哉より少し広い肩幅。 どうやらこの男は、『イメチェン』と言う言葉を知らないらしい。 恵一はコートの中から白い手袋を取り出し、それを紘哉に渡した。 「調査するんだったらこれをしろ。指紋とかつけられたら困るからな」 「どうも」 「全く探偵のくせしてこんな事も知らないのな」