「今夜は特別だよ。悲しんで泣いているお姫様を放っておくわけにはいかないからね」 「……すみません。ありがとうございます」 ホストとはこんな恥ずかしい言葉を平気で言うのだろうか。 顔が徐々に赤くなっていくのが分かる。 「名前は?」 「……羽兎です」 「ワトちゃんカタイな~。もっとリラックスして?」 「うん……でも――」