こちらミクモ探偵事務所2


羽兎は全てを話した。

紘哉の付き添いでここに来たこと。
そのくせ用無しと判断され、帰れと言われたこと。
悔しくて控室に籠城したこと。

もちろん殺人事件の潜入捜査など、大切なことは言っていない。

だんだん悲しいのか悔しいのか、自分でも分からなくなってきた。
ただ、はらはらと涙を流しながら状況を説明することしかできなかった。

羽兎が話している間、定侍は真剣に話を聞いていた。