場所は変わってスタッフ控室。 エアコンも設置されていないボロい部屋に、一人ポツンといる少女。 近くにあった椅子に腰掛け、辺りを見回していた。 そして一言。 「籠城してやるーっ!!」 羽兎の叫び声が控室に虚しく響く。 紘哉に帰れと言われて数時間、羽兎はずっと控室にこもっていた。 帰れと言われて帰るほど、羽兎は素直ではない。