「もしかして図星?他の探偵って誰なの?」 「……」 正直に打ち明けるべきなのか。 しかし、このままだと霞達に迷惑がかかる。 「探偵は……お姉さん一人だよ」 「本当に?」 千津火が訝しげな顔をする。 焔美は必死に頷いた。 「……だったら上手い具合に頑張ってね」 千津火は手を離すと、そのまま焔美の肩を抱き、店内へ戻っていった。