しかし、彼女は霞の聞きたかったことを無意識に自然に聞いてしまった。 そのお陰で情報を手に入れることが出来た。 そう言う意味では敬意を示すべき人物なのかもしれない。 霞はナツミの近くによると、小さく耳元で囁いた。 「貴重な情報、聞き出してくれてありがとうございます」 不思議そうな顔をするナツミ。 意味が分からないのも当然だろう。 彼は意味深な笑みを浮かべると、ナツミの綺麗な手に唇を落とした。