「もういいでしょ?このくらいで」 斗南は若干迷惑そうな顔をする。 ナツミは納得したように頷いた。 もちろん、重要な情報が手に入ったので霞も満足している。 「じゃあ、王様の命令は絶対だから。霞くん、よろしく」 「あ……」 すっかり忘れていた。 彼はナツミをチラッと見る。 彼女は遊びに来ているのだ。 当然化粧も濃いし、香水もキツい。 霞の苦手とするタイプだ。