私が好きになった男は私が嫌いなヤンキーでした。




「族の人間にそんな事言えること事態すごいよ」

「いや、元々族の人間だし、元総長だから」


「お前、普通に喋れるんじゃん」

「人間として嫌いじゃないからね。あと朝も言ったけど『淀宮茜』だよ、あたしは」


「はいはい」

コイツ絶対わかってない。
適当に返事してる。

「…睨むなよ」

「ふん!ナル~」


「あ、おい」

呼ばれてるけど、無視無視。知らん、あんな奴。