たった一日 たった一秒が…



「おーい、多希ーっ!!
誰と喋ってんの?
行くぞ!!!?」

「あ、わかった、
ちょ、待って」

「私わ、今から
見に行くとこだょ」

「そっか、んぢゃぁ、行くわ
ばいばいっ」

「ばいばいっ」


あ、何組か聞くの忘れた。
まぁ、いっか。

「衣織里、大丈夫だった?」

心配してくれたのわ
嬉しいけどゆっくり
歩いてきてるし…


まぁ、それがのんちゃんらしい


「うん、大丈夫だったよ」

「そっか、なら 見に行こ?
早くー」

「わぁっ、待ってよ」


手を繋いで走って見に行く。
決してレズでわ、ないよ?


「のんちゃん見えないよー!」

私わ、背が小さいから
何にも見えない。

「もう、仕方ないな…
あっっ!!
乃想実3組だ!!
衣織里わ…」

のんちゃん3組なんだ…

「あ、やったー!!」


え? なに?


「のんちゃん、何?」

「衣織里と同じクラスだよ」

「ほんと? やったー!」


めっちゃ嬉しい。
のんちゃんと一緒とか
また1年間楽しいよ?
やったね!


「のんちゃん何番?」

教室に向かいながらしゃべる
私たち。