多希のファンばっかだよ〜
本当にかわいそうだから〜

「ちょっ、まぢかよ?」

「まぢかよ? ぢゃないよ。
ど〜すんの〜??」

まーぢーでー。
教室出なかったら
平和だったのにー

「お、屋上行くよ」

「へ? 何処って??」

「だぁーもう、大きい声だすと
どこ行ったかわかるから
黙ってついて来い!!!」

「わかったよ!」



しばらく走った。
いや、かなり走った。
やっと屋上に着いた
まぢ疲れた〜


がちゃ。


戸を開けて屋上へ入る。
ヤバい、バテてる。

「はぁ、はぁ
で、何で教室出たの?」

「気分で!!」

「は? 帰るわ。」

「ちょ、待てって。
今帰ったらファンが…」

「あんたのファン?
んなの知ったこっちゃない」

間違いない。
何であんたのファンの
為に行動しなかんの?
まぢ可笑しいっしょ?
まだ理由があるならまだしも。

「理由が、あるんぢゃないの?」

「んー…まぁな。」

「理由わ、なに?」

「圭おるがんね?」

「うん?」

「圭が乃想実の事
気になってるらしいよ。
だから一回だけでもいいから
2人にさせてって
頼まれちゃってさー。
親友だから断らなくてね…」

なるほどー。
なら仕方ないか(笑)
って、圭くん
のんちゃんの事
気になってる訳?
やー、のんちゃんやるがん!!
ならまぁ、いっか!!!?