目の前にいる人は少ししょんぼりして
「ごめんね澪…?俺、澪に会えて嬉しくて…」
最後は照れながらそう言った。
あたしは未だに状況が掴めず混乱していた。
あたしはこのような美少年に好かれる様な事をした記憶は…。
あたしは目の前でニコニコ笑っているその人におずおずと尋ねた。
「あの、申し訳ないんですがどちら様ですか?」
あたしがそう言うとその人は酷く落ち込んだ様子で何か呟き始めた。
「仕方ないよね…大分昔の話だし…話せばきっと思い出してくれるよね…」
あたしは訝しげにその様子を見つめる。
青年はいきなり顔をあげると
「隣に越してきた鈴本凛です。これからは隣人同士仲良くしてね?」
綺麗な顔で笑いあたしの手を握った。
