「さむっ!何この寒さ!」 あたしはマフラーに顔を埋めながらぶつぶつ呟く。 12月の寒空の下あたしは一人で歩いていた。 「ふ…今年のクリスマスも独りかな…」 自嘲気味に笑ってあたしは早足でアパートに戻る。 アパートに着くと誰も居ないはずの隣の空き部屋に電気がついていた。 「…え、何。怪奇現象…んな訳ないか。誰か引っ越してきたんだなー。めんどくさい人じゃありませんよーに」 あたしは一人呟いて自分の部屋に入った。 … この時はあんな事になるなんて思いもしなかった。 普通は思うわけないけど。