PM 9:26
「こないねぇー?」
「綾香って人は副総長だったでしょう?総長の志帆って人が私達の仲間になるかを決めるのよ。」
「金蝶の奴らが今日ここに来なかったらどーするのぉ?」
月はそう言って私の方を見る。
「あいつらは来る。」
「何で言いきれるのかしら?」
「綾香って奴の目だよ。あいつは強くなりてぇって目してた。」
「昔のうちらみたいなぁ?」
「昔の私達…か。まぁ、そんな感じかな。でも、私達よりはマシな目してた。」
「それは過去の話よ。私達は変わったわ。」
そう。昔、私達3人がむやみに喧嘩をしていた。
私達は“弱い”自分が憎かった。
それに、“弱い”ことが怖かった。
だから喧嘩をした。ただ、強くなるために。