「詩織!何考えてるの!ナイフ握りしめるなんて、馬鹿じゃないの!」 「馬鹿なことすんな、馬鹿詩織!」 2人とも馬鹿馬鹿いいすぎ。 「詩織!ちゃんと話聞いてるの!もぉ、心配かけないでよぉ。」 「ごめん。」 私はそう言って頭を下げた。 「詩織、頭をあげて。」 美由紀の言葉で頭をあげた。 そのとき ────パシ 殴られた。 「これで、今日のことは水に流してあげるわ。でも、次同じことしたら今度はグーで殴るわ。いいわね?」 そう言って、私の手にタオルをまいてくれた。