すごい沈黙。
言いたいことはわかる。私の兄が言ったこと。
そんな沈黙を破ったのは、月。
「ねぇ、詩織?うち思うんだけどさぁ、“チーム”作ってみない?
……たしかに、うちら3人でも誰からも負ける気はないよ。だけど、不安なの!
…もしかしたらまた誰かいなくなっちゃうんじゃないかって。もう、誰も失いたくないの!!!」
「詩織?雅樹さんから言われたわ。『どんなにお前らが強くたって、いつか限界がくる。お前らが傷つく姿は、もうみたくねぇーんだよ!』って。
………ねぇ?私達も前に進まないといけないんじゃないのかしら?」
泣きそうになった。まぁ、月は泣いてるけど。2人がこんなに考えてるのに、私は過去から逃げてばっかり。
………だから前に進まないと。
「月、美由紀。2人の言いたいことはわかった。私は、3人でも十分やっていけるって思ってる。
…けど、前に進まなきゃいけない。いつまでたっても、うじうじしてんのは私らには似合わねー。“チーム”作ろう!」
私が、そう言うと2人は泣きながら笑っていた。