泣いている恵美に自分が着ていたパーカーをかぶせておぶって私の家までつれてきた。
「お風呂入ってきな?」
「うん。」
そう言って風呂場に行った。
恵美が風呂に入っているのを確認して、美由紀と月にメールした。
「恵美見つかった。家に来て。」
恵美がお風呂に入って30分。遅い。
あまりにも遅いから、風呂場を覗いた。
恵美はスポンジで血がでる位まで体をこすっていた。
「恵美!何やってんだよ!血出てんじゃん!」
恵美を抱きしめた。
「しお、り。うち洗っても洗っても、汚い。き、たな、い…ヒッ………き、た、ないよぉー!!!!」
「もっと早くに行けなくてごめん」
「助けてやれなくてごめん」
「1人で帰らせてごめん」
小学生の私には謝ることしかできなかった。

