北について向かったところは校長室。「失礼します」と言って中に入る。
「おぉ!3人で揃うの久しぶりに見たな。お前らおっきくなったなぁー!!」
そう。この学校の校長は私の兄、林道雅樹(リンドウマサキ)。
「久しぶりです。雅樹さん。」
「まぁまぁ、みんな座れ。
それで、俺に用があったからきたんだろ、詩織?」
「まぁね。」
私の言いたいことを2人は分かっていると思う。
「美由紀を北に転校させてほしい。」
「やっぱりぃー!言うと思った。」
月、空気読もうよ。
「その位簡単に出来る。だけどな、これはお前らが勝手に決めれることじゃねーんだよ。その位わかるよな?」
「私は大丈夫よ。うちのママとパパもいいって言っていたわ。」
やっぱり今日ここに来た理由に気づいてたか。

