席についてもまだいろいろな声が聞こえてくる。 そのとき、 ──────ガン! イスが吹っ飛んだ。 月が隣にあったイスを蹴っていた。 あまりにもイライラしていた咲希を見て 「うっせーんだよ。言いてーことあんなら直接言えや゛」 私もイラだってしまった。 体育館がまたシーンとする。 「だりーから、帰る。」 私はそう言って席を立ち体育館をあとにした。