Princess of Magic

庇「それ…出来た理由は・・・」

ア「スティックしか考えられないだろう?」

庇「そうよね・・・」

 『・・・・』

* * * *

 ふつうは出来ないよね…何でだろ…

 [そりゃあもちろん、拒否反応でしょう?]

 姫嘉…拒否反応ってどういうこと?

 [私が思うに、スティックは力を使いやすくするために必要だから、みんなが持っている。]

 うん。事実は分からないけど、それで?

 [それは、昔よりも穏やかな状態で育って、過酷じゃないから、魔力も成長をやめた。ということ。だから、力の放出が難しくなった。そのためのスティックよ。 でも、あなたの場合は違うわ。まぁ、元から魔力が高かったってことも含まれるでしょうけど、過酷な状況で育ってきたわ。]


 過酷な状況?全然そんなことないけど?あったかいご飯も食べれたし、迫害なんてされてないよ?証拠にお風呂だって普通に毎日入ってるし。

 
 [違うわよ。それは肉体的なことでしょ??私が言ってるのは精神的迫害よ。力の暴走で何度あなたは傷つけられた?そのせいで友達があまりいないでしょう?それが現在社会の迫害よ。]


 でも、私は別にどうとも!![思ってない?本当に?]

 でも、スティックは私の魔力で出来てるんでしょ?なら、拒否反応なんてどうして?!

 [そこまでは分からないわ。聞けばいいじゃない。そこにいるでしょ。専門家が。]

 ・・・アルさんのこと?
 
 [えぇ。私はちょっと眠たくなってきたから寝るわね。]


* * * *

 寝ちゃったし…
 とりあえず、アルさんに聞いてみよッかな・・・