庇「少し話がずれてしまったわね。Magic Countryとあなたの話をするには少し昔話になるわ。」

 『はい。』

庇「昔世界中に不思議な力を使える人たちがいたの。でも、その人たちは力のない人たちに疎外されていたの。それを知った力のある人たちの中でも最も力のあった人が立ち上がったの。」

 『その人の名前は祇(しぃ)そして祇と一緒にMagic Countryを作ったそして祇と契約を結んだ姫(いん)姫はこちらだけの名前。』

 え?何?今の?口が、体が勝手に動いた。

庇「なぜそれを…」

 『ごめんなさい。私にもわからないんです。体が勝手に』

庇「・・・そう。そういうことだったのですか。陽様の言っていたことは。」

 『陽様?』
 様付け?そっか。お母さんはお姫様だったんだもんね…

 『お母さんの言ってたことって…何ですか?』

庇「陽様は事実を知ると姫はきっと大変なことになる。とでも、きっと姫なら大丈夫。とも言っていたわ」

 お母さん・・・


 『それと、私の体がなぜ勝手に動いたのですか?』

庇「それは、体ではなく、あなたの魂よ。」

 『魂?』
庇「えぇ。あなたの魂は今あなたが口にした、姫様の魂と同じなの。」

 『ぇ…つまり私は大昔の姫という方の生まれ変わり?』
庇「そういうことよ。」

庇は心の中で姫に言った
庇(あなたの魔力が強いのもあなたの性格も姫様の語り継がれてきた物語と類似しているわ)
と。