楓と付き合うようになって、もう1カ月がたとうとした。






「荒川くーん! 」





元気に俺の名前を呼んでくる楓。






俺は、沢村と付き合いながらも、瑠花のことを忘れられずにいる。







そんな罪悪感とともに…楓と付き合っている。







「今日ね…」





俺に楽しそうに話かけてくれる楓。






「じゃあ、ありがと。また、明日ね!! 」





電車通学の楓をもよりの駅まで送り届けた。





手を振る楓に、俺も軽く手を振り返した。





さて…帰るか…。