ピピピピッ ピピピピッ


「ふぁ~」


いつもと同じ目覚ましの音で起きる、あたし。西城瑠花。




栗色のストレートヘヤー。




今日から、華の高校生。


この街では、名門の進学校に進学する。



あたしが、この学校を選んだのは…



「るーか!! 」


あたしの部屋にノックもせずに入ってきたこの男。


荒川裕。



家の隣に住んでるあたしの幼なじみ。



あたしの…好きな人…



「どーよ!! この制服!! お前とまた一緒っていうのがあれだけど、1番に見せにきてやったぜ! 」
 カッコよく決めポーズをする裕。



そう…。



あたしがあの高校を選んだのは、裕がいるから…。



裕があの学校に進学しようと思った理由は知らないけど…



勉強も頑張って、合格することができた。


「はいはい。カッコイイよ。あたしも着替えるから、出てって。」


裕の背中をグイグイと押した。


「え~!! 別にいても、いいじゃん!! 見ても減るもんじゃないだろ~。」



不敵にそうに笑う裕。
「はぁ~。はいはい。そうですね。あたしには、見てもらうようなものなんてありませんよ!! 」