僕たちは一日乗車券を手にして、まずは、コロッセオをみるため、コロッセオ駅へと向かった。駅に着くと人だかりができていた。地下から地上に上がると目の前には、存在感がある重厚なコロッセオが現れた。こんなに大きいのかと感心しながら、駅の目の前の横断歩道を渡って行くと、コロッセオがある敷地にたどり着いた。写真をとりながら、歩いて大きなコロッセオに近づいていくと、人の列が見えてきた。観光客は中に入るため列をつくっている様子で、僕たちも中に入ろうと思い列に近づいて行った。すると、係員が「スーツケースの持ち込みはできない」と言い、僕たちは、入ることができずしぶしぶあきらめることになった。駅にでもスーツケースを預けておけば入れたのにと後悔した。コロッセオ駅の中には荷物を預けられる場所があったのだろうか。みられないとなると余計に気になるのが人間なのだろうか、コロッセオの中がどうしても気になり、まわりを少し歩いてみた。柵越しに内側が少し見える場所を見つけた。肉眼では、遠くて良くみえなかったため、デジカメでズームをし、中の写真を少しだけ撮ることで断念した。そのまま歩いて敷地内を歩こうとするとコロッセオの中で闘う人が着るような鎧を身にまとった男性が4人立っていた。すると、彼らは僕たちに近づいてきた。何かを話しながら、1人の男性が妻の手からデジカメを持っていった。彼らは僕たちに話し始めた。一人の男性に「あなたたちは日本人ですか?」と言われ、僕は「日本人です。」と答えた。その後、台のようなところに誘導され、妻に「ここに来て座ってください。」と言い、僕に「ここに立ってください。」と言った。あっという間の出来事で、ボー然と言われたままに行動してしまった。すると、僕の頭に鎧をつけ、妻には衣装を着たように布をかぶせた。そして、ハイチーズ!と写真を3枚とられた。写真を撮られている間僕は、横にいた男性1人とたわいもない会話を少しした。妻は、わけのわからない様子だったが、写真を撮ってくれたし、よかったと思ったのもつかの間・・・写真を撮り終わると、4000円を要求され、僕たちはとても驚いた。
