――――……



――……





“ねぇねぇ、ちょっと、のんと殿がぁ♪”

“殿達何やってんだ?”

“起こした方がイイよねぇ?”



んー……

うるさいなぁ。

今何時よぉ。



あたしは眠い目を擦って、目覚まし時計に手を伸ばした。



……はずだった。


あれ、ない。



大きくあくびをして、目を開いた。


するとそこには、クラスメート達の顔があって……

みんなあたしの方を覗き込んでいる。



――ん?

まだ夢の中?


もう一度目を擦り、辺りを見回す。


隣には誠。

爆睡中。



前にはクラスメート達。

あたしを覗き込んでる。



後ろは窓。

登校してくる生徒達が見える。



あたしは制服着てる。

さっき目を覚ました。





――て、えええぇぇぇ!?

「どーなってんの!!?」


あたしは思い切り立ち上がり、独り言にしては大きな声で叫んだ。


「のん、ここに泊まったの?しかも誠と」

結夢はニンマリしながら聞いてくる。


「昨日……は、ドレスを修復してて……出来上がって、外が明るくて、眠くなって……泊まっちゃったんだぁ!!」