春はお花見。


お城と神社のある、あの大きな公園。


桜は満開で、屋台もいっぱい出てて。



大きくて長〜い滑り台の上にはお母さん。

下にはお父さん。


お母さんとは滑り台の上まで競走。

お父さんはそんなあたし達を呼びながら写真を撮る。




公園には動物がいっぱい居て、あたしはお猿サンを見てた。


お猿サンは群れになっていて、仲良さそうだった。



「あれはお父さんで、あっちはお母さんだね!あれは子供だからぁ、のんだ」



満開の桜の下で、お母さんが作ったサンドイッチを食べた。






いつの間にか、あの滑り台は、実はそんなに大きくも長くもない事に気付いた。


お城も酷くちゃちかった。




桜は今でも満開になる。


だけど、滑り台やお城が小さく見えるようになってからは、もう、お花見には行ってないね。