どうしよう…… なんか気まずい… 希祈はふと、耳をくすぐるような蓮の低い声を思い出した。 …うっ……! なんでこんな時に思い出すのよ…! 希祈は、真っ赤に染まった顔を気にして、マフラーを口元まで引き上げた。