気づいてもらえるように、小さな体でぴょんぴょんはねて大きく手を振る。 希祈が待っていた人。 隣のクラスの倉橋圭人(クラハシケイト)。 希祈とは幼稚園のころからの付き合いで、親同士も仲が良い。 特に本人たちが希望しているわけでもないのだが、なぜかことあるごとにくっついて、切っても切れない仲だった。 頭の育ちも同じようなもので、とうとう高校までも一緒なのだから、これは相当なクサレ縁だ。