ハッと我に返ると、希祈から目が離せなくなってしまっていた自分がいた。 蓮は驚いてすぐに希祈から目を反らす。 すると急に鎖骨がキシキシと痛み、思わず手で押さえた。 ……。 蓮には、この痛みがなにを意味しているのかは、すでにわかっていた。 ヤバ……。 これは相当きてるかも……。 そんな蓮とは裏腹に、希祈の頭の上には、はてなマークが浮かんでいた。 「……川本…?」