なんとなく手鏡を見て 自分の顔をチェックする。 げっ!! 普通に肌荒れ過ぎ。 ニキビなんか作っちゃって。 少しザラつく赤い頬を撫でてから 広がいるサッカー部の方へ歩き出した。 肌の手入れとかするキャラじゃないし 自分磨きとか…あたしはいいや。 きっと心のどっかで めんどくさがってるんだろう、性格的に 広はそういうの気にするのかな、 「…あ、広ー」 木の影から広の姿が見えて 声をかけてから すぐ足を止めた。