男友達。




「育ちゃん、今ゲーム見てたよな?
最後俺が点数決めたんだよ!」


額から流れる汗を拭いながら
広は嬉しそうに言った。


「うん、見てたよ。すごいじゃん。
一人だけ制服で目立ってた」

「はは、体操服忘れてさ…
一緒に帰ろっか?」


「…うん!」



向井 広樹。

あたしの、長年の男友達。


あたしの、好きな人。