無我夢中で走った。
気付いたら自分の部屋に居た。
涙で染まったベッドのシーツを見つめて考えた。
しょーちゃんと苺子ちゃん。
私は―――

着ているパーカーの袖を軽く手で引っ張り
涙が溜まって今にもこぼれ落ちそうな目を拭いた。

拭き終わってからの私の瞳は一点を見つめ決意した。
〝いつか復讐する。〟