―昼休み―


グラウンドの片隅で、悟は友達と五人でサッカーをしていた。


そして私は、それを友達と喋りながら窓から見ている。


悟がパスをしようとした時――…


あっ……


パリーン!!


悟が大きく蹴り上げたボールは校舎の方へ。


っていうか、今、なんか割れた音しなかった?


グラウンドでは、校舎の方を見ながら、固まっている悟達。


あぁーあ、バカだ……


なんて、呆れて見ていると


「菜月っ!!」


悟がグラウンドから大きな声で呼ぶ。


「何っ?」


「ごめん――…」