「阿南、滝川、もういいわ。プリント持ってこい。いつまでまっても埒があかない。」 「先生、あと1問だから待って。」 私は嘘をついた。 ホントは全部目を通して答えも ギリギリ明日も追試になるように イイ感じに書いてある。 「わかった。ホラ、滝川はさっきからペンが動いてないぞ。もう諦めろ。」 「はい…」 そう言いながら滝川さんは席を立ち 少しだけど私を睨んだ。 ……やっぱりこの人、 先生のこと好きだ。 ライバル出現ってヤツ??