「ホントにどうにかなんないのか。」
「ホントだね。」
「阿南、真面目に話しをきいてるか?」
「うん。」
「お前には努力が足りない。」
「知ってるよ。」
「努力しろよ…」
――そんなのわかってる。
――先生を困らせてるのだって。
「じゃあさ、努力するからさ。次の期末テストで私が100点とれたら…。私にご褒美ちょうだい?」
「期末で100点とか無理むり。」
「無理じゃないもん。2ヶ月あればなんとかなるもん…」
「じゃあ、もし阿南が100点をとれたとして、ご褒美って何あげればいいわけ?」
「んー…それはまだ決めてない、だからそのときに決める。」


