天然小悪魔の恋模様。



滝川さんは勢いよく


多目的室から出てきて


私とは反対側を走っていった。


――――私もはやく帰らなきゃ。


今の私の心を


あらわしているかの様に


空は気味が悪いほどの


紫色に近い色だった。