私は多目的室から出て
ドアごしに中の様子を探った。
「滝川もはやく帰れよ~。」
「先生、あのっ…」
「ん、どうした?質問か?」
「えっと…、その、質問とかじゃなくて。私、前から先生のこと…」
「ごめん、俺は滝川のこと生徒としか見てないから。」
「………ッ」
――――やっぱり。
先生は告白を最後まで
言わせてくれないんだね。
噂どうりだったよ…
私は貴方に気持ちを伝えたいのに
それすら出来ないんでしょう??
神田先生…
貴方はとても残酷な人だね。
でも好きで好きで仕方ないの…
この気持ちどうすればいい??


