桜ちる



「ううん。私も他に原因があったのだから。もう引き返せない」

「兄貴は何も知らないで仕事を続けられるね」

「ええ、それだけが願いよ」

櫻子の願いは
相沢が知らないで終わることであった。
そして
小森に相沢の事を頼むつもりであった。
櫻子が居なくなった後のことが心配であった。
相沢の心を充分に貰った。
それを返さなければと思った。