桜ちる


久しぶりの新幹線であった。

富士山が夕焼けに包まれて表現できないほど美しかった。

相沢も窓際の櫻子に覆い被さるように見ていた。
時々相沢が櫻子の首に唇を寄せた。
指定席の一番後ろで、横並びは空席であった。
櫻子が窓ガラスに映ると注意するほどであった。