桜ちる


足は硬く伸ばし、全身を晒していた。
完璧であった。
美しい。
相沢が肩を抱き寄せて
其の手を体に沿わせて下ろしていくと、ぶるぶる震えた。

「何もしないよ。大丈夫」

相沢は掛け布団を引き上げ自分の体と櫻子の体を隠した。
そうしなければいけないと何故か思った。

「ごめんなさい」

櫻子は小さな声で呟き、手を顔から離したが
まだ目を瞑っていた。

「ああ、私できないんです」