桜ちる


「昌子は関係ないと思うわ。母のことは解らない」

「そうだよな。世の中には四人の似た者がいると言うから」

信二も母のことにはそれ以上触れなかった。
今晩は泊まりだと言った。
体に気をつけるように言って電話を置いた。

相沢から電話がかかり
トレーニングとサウナに行くかと誘いがあった。
心を弾ませて誘いに乗った。

展望はないが、相沢の優しさが今必要であった。