祖母との生活は短く二年間であった。 もっと早くに祖母と暮していればお互いに守りあえたと思った。 幼い頃は一年に一回正月だけであった。 中学生になって 行動範囲が広がり、祖母を一人で訪ねるようになった。 祖母は殆ど車椅子での暮らしで 外に出るのは、せいぜいテラスで日光浴をするぐらいであった。 毎日家政婦が通って来ていた。 櫻子の住む五階は佐伯家だけであった。